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9. ニード、コミュニケーションについて
1)看護婦以外のものが行なうと、患者のニードを正当に判断しそこなう危険性がある。又、看護婦が患者の身の回りの世話をしながら、ニードを判断するという機会を失ってしまい、患者と看護婦が接する時間が短くなる。その結果、コミュニケーションが取りにくくなる。患者が心身共に安らぎ、闘病意欲を高めるきっかけも失う。
2)入浴や清拭などの援助は、スキンシップを通しての患者と看護婦との1対1のコミュニケーションの場となるために、看護婦の心のこもった関わりは、患者の緊張をほぐし、両者の関係を深める。
3)患者の表出されていない潜在的な問題を把握する良い機会となる。その上、愚者に安心感と満足感を与える事ができれば、患者の回復意欲をも高めることになる。又、患者を身体的・精神的・祉会的側面から観察し、ニードを把握する。
10. 安全・安楽について
清拭の技術が上手ならば患者は安全・安楽が得られるが、未熟であれば安全・安楽ではなく苦痛なものになる。看護婦は、技術が安楽の目的を果たしたかどうか、予測と結果の一致・不一致を追求し技術化しなければならない。
11. 避けるべき時間と優先させる処置について
※食事前後1時間は避けるべきである。
1)食後は皮膚血管が拡張して血液が皮膚に集まり胃腸の血管は収縮して嬬動運動が抑制され、胃液分泌の低下がおこり、消化が悪くなる。

 

 

 

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